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podcast、はじめました。あるいは好きな番組について

まず、podcast・ラジオについて

 
もともと僕はラジオ・podcastがすごく好きだ。
(podcast:ポッドキャストとは、いわゆるインターネットラジオのこと。ipodとbroadcast(放送)を合わせた造語)
 
ラジオにハマったきっかけは、さよなら絶望放送(通称:szbh)。
 
 
さよなら絶望先生という漫画作品がアニメ化した際のラジオ(いわゆるアニメラジオというやつ)。
 
軽快なトーク、歴戦のハガキ職人、声の良さ(声優陣だから、当たり前かもしれないけど)、世界観とマッチしたラジオ台本、収録ラジオならではの効果音…等、挙げればキリがないけれど、大変ハマったことを覚えている。
 
2011年の東日本大震災のときの放送はすごく心温まるものだったし、最終回までの伏線回収のような箱番組の終わらせ方などは感動さえ覚えた。
 
勉強の合間・移動時間のお供としてszbhは退屈な日々を素敵なものにしてくれた。
本当に好きな番組だった。
 
最終回を聴き終わったあと、すごく悲しくて、同じように面白い番組ないかな、とラジオを探すようになった。
 
その後、オールナイトニッポン(オードリー、星野源)、ひとかな、ハライチのターンに出会えた。
本当によかった。
 
最近だと、ビジネス系のpodcastも聴くようになった。
転職活動や日々の仕事に役立つような金言をふと聴くこともできるし、大変おすすめ。
 

最近のおすすめ

 
podcast・ラジオに興味が湧いてきただろうか?もしよかったら次の番組をおすすめしたい。
 

ハライチのターン(TBSラジオ)

面白い系を探しているなら間違いなくおすすめ。
 
コーナー打ち切り制度により、新参者でも入りやすい(文脈があまりない)のと、王道の構成(ハガキ/コーナー→フリートーク×2)と長さ(1時間弱)がすごく聴きやすい。
 
下ネタが少ないし、芸人のラジオでいいのないかな?ってお探し中ならぜひおすすめ。
 

フリーアジェンダ(podcast)

もともと僕は、10Xという会社の創業者のyamottyさんのblogに大変影響を受けている。
 
そのyamottyさんが、どんなことを話すのだろう?と気になったことがきっかけで聞き始めた。
 
ビジネス要素はもちろんあることにはあるけれど、抽象的な話や雑談もすごく面白い。
podcastなので、過去回を全部聴けるのでそういう意味でもおすすめ。
 

ゆる言語学ラジオ(podcast)

言語学をテーマに、雑談をするpodcast。
「『象は鼻が長い』の主語は何か?」といった日本語の不思議や、「ある英単語の語源」など、言語学という分野の幅広さ、そして面白さに気づかせてくれる。
 
 

マーケターの仮説ラヂオ(podcast)

マーケター目線で『『なぜか』の仮説を立てていくラヂオ』。
など、タイトルが秀逸だし、雑談内容が面白い。
(ネタ切れなく統一感のあるテーマを出し続けやすい設計であり、感想をシェアしやすい構造なのもうまいなと感じる)
 
世の中のトレンドに疎い僕にとっては、知る機会にもなってすごくいいので、そういう意味でもおすすめ。
 

The Reading List 〜未来に残るビジネス名著〜(Audible)

ビジネス・経済分野で今後長く読み継がれていくであろう「名著」をテーマとし、その本が示す社会構造や、現代ビジネスパーソンにとってのメッセージを、雑談もまじえながら読み解いていく形式のpodcast。
 
Audibleなのでこれだけは有料なのだけれど、50冊の名著を1冊1時間程度でサマリ的に吸収できるのはものごくタイムパフォーマンスがよいのではないだろうか。
 
メインパーソナリティの野村高文さんは、PHP研究所→BCG→NewsPicksを経てPodcastレーベル「Chronicle(クロニクル)」を立ち上げた方。このほかに、SAI 〜凡人の非凡な才能を科学する〜や、News Connect 〜あなたと経済をつなぐ5分間〜も面白いのでおすすめだ。
 
よかったら聞いてみてね。
 

そんなわけで、本題

 
前置きが長くなりすぎた。
そんなこんなで、いろいろと聞いていくうちに自分でもやってみたくなってきた。
というわけで、下記の番組を大学時代の友人と共に始めた。
 
 

概要

 
『名前をつけること』(定義すること、あるいは表現すること)について、時には雑談を挟みながらゆるく会話をするラジオ。
 
勝手に概念を再定義したり、よくある事象に対して、名前を付けたり、新しく出会った概念に関して大喜利・あるあるをしたりしながら、ゆるく雑談していくので、よかったら聞いてみてほしい(です)。
 

なぜこのテーマ形式か

 
コンテンツを作っていく上で、パーソナリティ視点、リスナー視点の2つの視点からテーマを決めた。
 
まず、パーソナリティ視点から。
 
僕は会話することが楽しくて大好きだけれど、その「好き」「楽しい」について、深掘りをしてみた。
 
特に振り返る中で、僕が特に好む会話の楽しさは、次の要素が含まれていると向上しやすいなと感じることが多かった。(言っておくが、MECE警察はお断りだ)
 
  1. 話者の熱量があること
      • 熱量があるとは、話者がその物事に関して好きであること(だと思う)
      • 平たく言えば、話者自身が楽しんで話していることだ。
  1. 興味深いこと
      • 興味深いテーマの共通点のひとつは、意外性と共感性が同居することだと思う。
      • 例えば、あるある(予想を外してくるけれど、言われると、ぴったりで飛地感のある言語化がなされること)はまさにそのひとつだ。
 
そこで気づいた。
僕はおそらく、「会話が好き」というよりかは、もっと言えば、
名前がつけられてない事象を綺麗に言語化する(あるいは、ある事象に関して再定義する)試みがそもそもすごく好きなんだと思う。
 
 
  • 事象を数式化する数学に惹かれたこと。
  • 大学で出会ったNPO団体(en-courage)(モヤモヤと感じていた負に対して明確な課題と理想像の設定を行い、それに至るまでの道を実現性のあるように行動していた)に感動を覚えたこと。
  • 文章を書くことが好きなこと。
 
これらに、いままで感情を動かされてきたのは、
おそらく、活動の中で随所に現れる「名前をつける行為」そのものが好きだったからなようにも思うからだ。
 
だから名前をつけるというテーマ形式は、僕にとってぴったりなテーマだった。
 
また、リスナー視点で考えた時にもこのテーマはぴったりのように感じた。次の2つだ。
 
3,ネタ切れのしにくさがありつつも統一感のあるテーマであること
4,共感のしやすさ
 
 
3について。
単なる雑談形式のラジオだと、(おそらく)ネタ切れと常に戦う必要が出てくるはずだ。
 
だからネタ切れしにくい広範なテーマを扱う必要がある。
しかし、あまりにも広範すぎると統一感がなくてリスナーが聞き慣れにくい。
(よって、「統一感はあるけれど、ネタ切れしない程度には広いテーマ」を扱う必要がある)
 
 
4について。
共感がしにくい、あるいは理解しにくい音声を長時間聴くことは難しい。
(例えば僕は。野村高文さんのされているpodcastはすごく好きなのだけれど、a scope 〜資本主義の未来編〜は話が難しすぎて挫折してしまった)
 
名前を扱うことは万人にとって馴染み深いはずで、そのような意味でもうってつけのテーマ形式だった。
 
(余談だが、上記の意味で、『ゆる言語学ラジオ』や『マーケターの仮説ラヂオ』は秀逸なテーマ形式だと思う)
 
長くなったが、そういうわけで、面白いpodcastを作りたい僕にとってぴったりなテーマは、『名前をつける』ことだった。
 
 

podcastをなぜやりたいのか、あるいは展望について

 
野村高文さんの下記の記事が自分の気持ちを代弁してくれているような気がする。
 
  1. 理由①:情報過多と「深くて、近い」情報
  1. 理由②:「ながら聴き」とダイバーシティ
  1. 理由③:音声コンテンツ市場の現在位置
  1. 理由④:何より、私自身が好きだから
 
特に、理由①、理由②について、強く共感するので、一部を引用させていただく。
 
理由①
間口が狭く、一部を切り取って拡散することが難しいという性質から、じっくりと聴かれることが想定されます。そこで発信者は、より複雑な話、本音に即した話、親しい人を想定した話を展開することができます。
私はそこに、情報過多の時代における、情報発信の可能性を見出しています。
拡散がされにくく、炎上しにくいけれど、成長もしにくい。
だけれど、じっくり聴く必要があるからこそ画像(instagram)・動画(YouTube・TikTok)・文章(Facebook・Twitter)のプラットフォームとは違った可能性があるように思う。
 
こういった、今まさにこれから成長し得るプラットフォームに参加できることは中々ないチャンスだと思う。そういう意味で、podcastを始めることは、ワクワクする部分もある。
 
理由②
音声コンテンツは「ながら聴き」ができます。朝起きてからの身支度、通勤、家事、運動、育児・・といったシーンです。
この作業中に音声を聴くことで、今までインプットに使えていなかった時間が、その時間に変化します。現代人は忙しく、朝から晩まで仕事に追われている人も多いです。それでいて健康維持のために運動をしたり、家の中を整えておく必要もあります。
その時間を情報収集に充てるだけで、「新たな時間が突然生まれる」かのようなインパクトがあります。
この特性は、「情報収集ができる人を増やす」という効果ももたらします。
たとえば、家事に多くの時間を使っている方。子育て中の方。農業を始めとする現場の仕事に従事されている方。ドライバーの方。こうした方々が、手を動かしながらインプットする機会を得ることができます。
 
ここは、まさに共感する部分だ。
通勤通学・家事の時間が豊かになったことは、いまでも音声コンテンツに深く感謝している。
恩返しというと大袈裟だけれど、この営みに僕も参加したいのだ。
 
だからまあ、なんていうか、長々と書いてしまったけれど、よかったら、聴いてみてほしい。
 
願わくば、僕もあなたの暇な時間を豊かにするひとりになれたらいいなあ、と強く思うから。
 
一生懸命収録しようと思ってるから。
 
そんなわけで、今日はここでおしまい。